日本のスピリチュアル(スピ系)と呼ばれるものの大半は、願望実現や引き寄せなど、個の欲望を満たすための道具になっています。
昨今話題となっている量子力学でさえも、願望実現のために利用しようとする動きがあります。
もちろん自分が心からやりたいこと、実現したいことを追い求めるのはすばらしいことなのですが、欠乏感や無価値観から来る欲求を満たす道具としてスピリチュアルを利用しても、あまり良い結果は得られません。
なぜならわたしたちの超意識(魂、本質)の願いは、霊性進化することだからです。
霊性進化とは、日常に起きるさまざま光と闇の経験を通して、自らの意識を進化成長させていくこと、つまり魂の段階を上げていくことです。
そのためにあなたの超意識は、あえてネガティブに感じる体験を引き起こして、学ばせようとします。
その状況が嫌だから願望を叶えようとしても、その体験からの学びがなければ、また同じような現象を超意識は起こしてきます。
大切なのは宇宙や超意識は、何のために(どういう学びのために)その体験を起こしているのか?に氣付くことです。
そこにはあなたの意識が進化成長し、ワンステージ上の現実を体験していくための超意識からのメッセージが潜んでいます。
それこそが霊性進化の道を歩んでいくということです。
霊性進化するほどに、わたしたちの魂の器は広がり、それに見合った調和的な現実も受け取れるようになります。
昨今流行のスピ系といわれる分野では、エゴを増長させるような教えが横行しています。
「あるがままでいい」「創造主なので何でも望みを叶えられる」「神様(龍、天使、宇宙人)にお願いすればいい」「ただ楽しく、好きなことだけをすればいい」「カルマは存在しないので、好きなように生きればいい」「嫌な感情はただ光へ還せばいい」などなど。
もちろんそこには真理も含まれているのですが、霊性進化というベースを抜きにそれだけを採用して、好き勝手に生き始めるとエゴが増長して、ますます人生に多くの困難が訪れてしまいます。
戦後、人類の愚民化政策として3S政策(スポーツ、スクリーン、セックスに熱狂させて、思考できない人間にしていく計画)が始まりました。現在はもう一つスピリチュアルのSを加えて4S政策になっているともいわれています。
目覚めのプロセスでは多くの葛藤が起きてきます。そんな中、聞こえがいい言葉で、ついつい楽な方へ引き寄せられていく人も多いのですが、そこには目覚めを阻害して、わたしたちを眠らせていく多くのトラップがあることに注意しなければいけません。
願望を叶えるためのスピ系ではなく、霊性進化を第一とした生き方、スピリチュアリズム(霊性主義)こそが、これからの時代最も必要とされ、あなたの魂が本当に望む世界を体現していく在り方だとわたしたちは考えています。